熊本県で学んできました
昨日と今日の2日間、震災から3か月経った熊本県へ仕事仲間といっしょに学習と視察に行ってきました。
震災などなかったかのような活気を感じたり、他方では倒れたままの家があったり
とにかく被災された方が一日も早く元の生活に戻れることを祈るばかりでした。
このたびの学習と視察は、JBN既存改修委員会、徳島県木の家地域協議会、山梨県木造住宅協会の3団体が合同で行いました。
日頃住宅に関わる仕事をしている者同士や団体同士が情報を共有し、いざとなった時に助け合える関係づくりは、とても大切なことだと思っています。
有意義で大切なことを学ぶことができた二日間でした。
大変な時期にも関わらず、私たちのために案内して頂いた熊本工務店ネットワークの皆様
本当にありがとうございました。
「くまもとのちから」でこれからも頑張ってください。
以下二日間を写真で紹介させて頂きます。
熊本空港着陸前の機内から
屋根がブルーシートで覆われた家が本当にたくさんありました。
屋根職人さんが不足で、すべての屋根が直るのに一年以上かかるようです。
また震災後は悪い人たちが横行し、屋根のブルーシート養生を〇〇万円で売り込んでくるそうです。
私たち全木協が建設している応急仮設住宅の見学
すでに500棟近くを熊本県から注文を受け建設しているようです。
プレハブの鉄板仮設住宅ではなく、地元熊本県の木材をふんだんに使用した木造仮設住宅は
大変人気のようです。また断熱材や窓にも高性能なものを使用し、今後10年以上仮設で暮らされる人のことも想定し、一年中快適に暮らせることを考えた設計で建てられています。
断熱材はセルロースファイバー、窓はアルミ×樹脂の複合サッシ、ガラスは南側遮熱、北側断熱仕様です。
そのまま一般住宅として使用できる高性能な仮設住宅です。
熊本城の視察も行きましたが、あいにくの大雨でゆっくり見れませんでした。
まだほとんど手が付けられていません。
JBN地域団体の熊本工務店ネットワークさんに所属する、三社の工務店さんの現場やモデルハウスを見学させて頂きました。
エバーフィールドさんの新築建設現場
2030年基準の住宅性能にこだわる先進的な工務店さんです。
エバーフィールドさんは、全木協応急仮設住宅建設の幹事工務店で
毎夜12時頃まで仕事をされているそうです。
本当にご苦労様です。
創業100年村田工務店さんのフルリノベーション現場
築80年のお家を、建設費2800万円かけてリノベーションしているそうです。
金額的に決して安いとは言えませんが家への愛着がそうさせるのでしょうね。
家を大事にし次世代へ継承していく素晴らしい考え方です。
最後は、熊本と福岡で営業されている九州の大手工務店エコワークスさんの
リノベーションモデルハウス見学。
築40年の中古住宅を購入し、フルノベーションしてモデルハウスにしています。
来場者の方に、建て替えかリノベーションか迷った時の決め方や
メリットデメリットをわかりやすく説明書きし、これからのリノベーションモデルハウスのあり方
を学ばさせて頂きました。
そして二日間の学習と視察が終わり帰途につきました。
積乱雲が発達していて揺れると聞いていましたが
パイロットの上手な操縦で快適に帰ってくることができました。
感謝。